映画「LAMB/ラム」は、山間に住む羊飼いの夫婦が、羊の出産に立ち会い、得体の知れない何かが生まれ、これを子供(アダ)として育てるという話ですが、
一言で言うと、なんともいえない不気味な映画です。
羊たちの視線、おびえる群れ、得体の知らない何かの違和感。淡々とした羊飼いの日常。
静寂な山間で起こる不可解な出来事が、不安を誘います。
映像表現として、得体のしれない何かの見せ方が秀逸です。一歩間違えば、チープになりそうですが、カメラアングルや、CG合成などを上手く使い、それなりのリアリティを創り上げています。
テーマは、家族や親の愛ですが、設定の背景には、キリスト教的な世界観が反映されているようだ。(★★★☆)