特殊な嗅覚を持つ幼い娘が母の記憶に潜入する。封じられた過去が現在と交錯し、禁断のドラマが始まる。
この映画の面白いところは、通常、回想という形で物語をさかのぼる形式をとる事が多いが、本作では、匂いから導かれる特殊能力という形でそれを表現しているところ。(つまり観賞者は、少女と一緒に回想シーンを傍観する)
嗅覚の記憶はとても強い。少女は、写真を撮るように匂いを瓶詰めにして保管する。
匂いによって呼び起こされる母の過去の記憶を見た娘は、最愛の母の本当の姿を知ってしまう。
試される愛、親子の愛は勝てるのか?
このあたり、若干難解だが、実にフランス映画らしい展開。
ちなみに、映画のタイトル、

 

 

は、町の名前という設定。(★★★☆)

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