スピルバークのAI、アレックス・ガーランドのエクスマキナなど人工知能を扱ったホラーは過去にもあったが、本作は、社会的は背景が現実に近く、怖さをより身近に感じた。
現時点では、2001年宇宙の旅のHAL9000のように、AIが自我を持つことは無さそうだが、AIロボットが、あたかも人格をもっているように感じることは、今後増えてくるかもしれない。
ミーガンはそんなサイエンティフィックな好奇心と、ベタなホラーのドキドキ感を同時に味わえる作品だ。
物語の展開として、若干、強引なところや予定調和的なところもあったが、全体としては、とても楽しく鑑賞できた。
設定が両親を亡くした、少女の心のケアをするためのロボットというのも面白い。
chatGTPをはじめ、AIは 今後、社会の中で、指数関数的に進化していくだろう。
ミーガンのようなロボット人形が、人間のパートナーとして普通に売られうようになる日も、そう遠くないかもしれない。(★★★★)