今年の邦画は、秀作が多かった気がします。繊細な人間の描き方やドラマ性など、かつての日本映画の良さを感じられた一年でした。

第1位「首」
第2位「ゴジラ-1.0」
第3位「PERFECT DAYS」 
第4位「市子」
第5位「ケイコ、目を澄ませて」
第6位「月」
第7位「福田村事件」
第8位「怪物」
第9位「ほかげ」
第10位「春に散る」


【コメント】

1位〜3位までは、甲乙つけがたく、順位をつけるのが難しかったですが、面白さで、北野武監督の「首」が1位です。
【監督賞】 作品名
[北野武] (「首」)
【コメント】北野監督らしいストーリー展開と、キャスティングは見事。本能寺の変を題材に、戦国武将の人間性を、独自の解釈とユーモアで、極上のエンターテインメントに仕上がってました。

【脚本賞】
[山崎貴] (「ゴジラ−1.0」)
【コメント】

ゴジラという怪獣映画に、人々のドラマがしっかりと描かれている。これは結構衝撃でした。当時の時代背景もVFXで見事に再現しており、ゴジラの生の怖さも感じました。

【主演男優賞】

【コメント】
[役所広司] (「PERFECT DAYS」)
【コメント】

この役は役所さんじゃなきゃ出来ないでしょ。共感する場面も多く、何気ない生活の中から、社会の抱える問題が炙り出されていつ感じでした。ラストカットの役所さんの演技にはグッときました。

【主演女優賞】
[杉咲 花] (「市子」)
【コメント】

市子という複雑な境遇の役を、しっかり自分のものとして昇華している。
今後の活躍が楽しみです。

【助演男優賞】

[磯村優斗] (「月」)
【コメント】

彼のクールで狂気な演技はこの作品にリアリティとインパクトを与えていた。
【助演女優賞】

[安藤サクラ] (「怪物」「ゴジラ−1.0」)
【コメント】

怪物のモンスターペアレント、ゴジラ−1.0の隣のおばちゃんの役、シーンを作っていたのは彼女の演技のうまさですね。

【ニューフェイスブレイク賞】
[岸井ゆきの] (「ケイコ、目を澄ませて」)
【コメント】

まるでドキュメンタリーを見ているよう。とにかく彼女の訴えかけるような目と、熱演に心が揺さぶられました。
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【勝手に○×賞】
[設定が厳しかったで賞] 
◎「シン・仮面ライダー」
【コメント】

後付けで、よくここまでの設定を考えたものだと思いますが、
さすがに無理がありましたね。そういうものだと肯定して見返してみると
なかなか面白い。