モノクロ版を観て、ドラマの秀逸性を改めて実感した。カラー版では、良い意味でも、悪い意味でも、映像に意識が行ってしまったが、モノクロ版では色がない分、物語に集中することができた。2回目ということもあったかもしれないが、感動が違った。よく見えない分、より恐さを感じたし、ゴジラの泣き声や、役者の台詞回しがストレートに入ってきた。伊福部昭のゴジラのテーマが心に染みる。

モノクロ版が上映されると知った時、「そうきたか」と思った。
これは、怪獣映画の金字塔、キングコングや、初代ゴジラへに対するVFXでの挑戦だ。同じモノクロにすることで、同じ条件で比較することができるのだ。

カラー版とモノクロ版を比較するという意味でも面白いし、ゴジラならではの見事な企画だ。(★★★★☆)

◎ゴジラ-1.0/c予告編