ベストヒットUSAのホイットニー・ヒューストン特集で、プロデューサーのクライブ・デイヴィスが出演していた。
本作にも登場する伝説のプロデューサーだ。彼はインタビューの中で、本作は真実に最も近いと話していた。
ホイットニー・ヒューストンの映画といえば、2019年にドキュメンタリー、オールウェイズ・ラブ・ユーがまだ記憶に新しいが、I WANNA DANCE with SOMEBODYでは、彼女の半生を人間ドラマとして見事に描いている。
今回、映画を見て感じた事は、彼女が一人の人間として、支えてくれる人々の期待に応えながら、自分の人生を強く生きる事の大切さだ。

特に音楽制作という意味で、プロデューサー、クライブが重要な意味を果たしており、ヒット曲がどのように生まれたかなど、その裏側が丁寧に描かれている点が印象に残った。
そして、彼女を支える人々との人間関係。状況が変われば、人も変わる。お金の問題や嫉妬。衝突を繰り返しながらも、自らの人生を前向きに生きた彼女の人生は尊い。
同世代の私にとって、スーパーボールでのアメリカ国歌の彼女の歌声や、映画ボディガードでの女優としての彼女の熱唱は、特別な記憶として、今でも深く心に残っている。(★★★★)

◎ホイットニー・ヒューストンI WANNA DANCE with SOMEBODY