中学生の頃、NHK-FMで「映画音楽とともに」という番組をよく聞いていた。その時よく流れていたのが、「荒野の用心棒」「夕日のガンマン」といったモリコーネの音楽だった。
映画「モリコーネ 映画が恋した音楽家」は、彼の半生を描いたドキュメンタリーである。
本作は、モリコーネと馴染みの深い映画監督やミュージシャンのインタビューに加え、彼自身が自身を振り返る語りで構成される。それに合わせ、写真や記録映像。映画の名場面が時代をおって紹介される。
この映画を見て感じたのは、映画音楽のスタイルを築いた彼の功績のすばらしさと、人生観だ。そして何より、映像と一体化した、メロディの美しさと、まるで、映像より先に、そこにサウンドが存在していたかのような音楽表現に魅了される。

時代に翻弄されながらも、自分を信じて、前に進む彼の姿に感動し涙する。まさに、Life is beautifulな人生だ。(★★★★)

◎海の上のピアニスト

◎ニュー・シネマ・パラダイス